業務実績
2014年09月02日

山手線可動式ホーム柵設置工事用 特殊多軸穿孔機

JR東日本/山手線可動式ホーム柵設置に伴い、ホーム柵ベースプレート取付のためのコンクリート床板
穿孔装置に当社の開発した多軸型特殊穿孔機が採用されています。

2017年より山手線全29駅に本格導入される可動式ホーム柵の設置工事において、既に設置完了の目黒
恵比寿の2駅で試験稼働がスタート致しました。

ホーム柵をプラットホーム上に設置する工事では、その基礎となるベースプレートをコンクリート床板にボルト
固定する必要がありますが、そのボルトを通す貫通穴を規定の間隔で高精度に穿孔することが重要な条件
となり、また終電から始発までの限られた夜間工事の時間帯で、いかに正確に多くの穿孔作業を行える事が
重要なポイントとなります。
当社はJR東日本と共に、この特殊な穿孔条件を可能とする穿孔機の共同開発に取り組み、目黒、恵比寿の
2駅を皮切りに本格的な実用稼働がスタート致しました。

当該機の大きな特徴は、一般的なコンクリート穿孔作業に伴う冷却水の供給を一切必要とせず、乾式穿孔を
可能にしたことであり、また乾式穿孔時に発生する切削粉塵は特殊フィルターの集塵装置によりほぼ100%
回収され、周囲を汚すことなく環境に配慮したクリーンな工法であることです。
また、最大で4連同時に穿孔が可能な構造であり、縦横(XY)方向の穿孔間隔も任意に調整可能な構造とし
削孔精度±1mm以下の施工を実現致しました。

※以下2件は当社、JR東日本、東鉄工業 3社の共同特許です。

   特許出願  2009-078760 コンクリート床板の穿孔装置
   特許出願  2009-078761 掘削ビット